~悠久なる水の調べ~

声優さん好きの水凪(みなぎ)が綴る、日常と萌えとたまにレポです♪男性声優様★音楽ではSound Horizon&梶浦由記さんに愛を注いでおります!!そして絶賛ジンユノ祭中 ※プロフィールをご一読下さい※

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
web拍手 by FC2

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

トラはぴばー!!

HAPPY BIRTHDAY トラ!!(≧▽≦)

ギリギリセーフで書き上げました!!(爆)

なんかゲロ甘にしようかと思ったら、
めっちゃシリアスになっちゃったよ…!(笑)

でもトラにとって、撫子に出会うまでって自分の誕生日すら気にしないと思うんですよね。
だから、その意識変化というか、
トラがいていい人間だとわかってもらえるきっかけ的なお話になればいいなと思って書きました!

つか…
久々に書いたら文章下手くそになってたよ…orz




読んでやってもいいぜ!
という心優しい方は追記をどぞ!

 
web拍手 by FC2









(おかしい…)

アジトの中をくまなく探しても、撫子がいないことに寅之助は苛立っていた。
日頃あれだけここから出るなと言っているにも関わらず、
あのお転婆なお嬢様は気づくとどこかに行ってしまう。
閉じ込めたい衝動にどれだけかられたことか。
けれど、それをしてしまえばおそらく撫子の心は離れていってしまうだろう。
いや…もしかしたら撫子ならばそんな寅之助さえ受け入れるかもしれない。
ただ、二度と笑顔は戻ってこないのであろうが。

アジトの廊下をドカドカと歩いていると、

「寅之助」

と呼び止められた。

「んぁ!?…って、なんだ終夜かよ…」
「なんだとは存外だな。
 用があるから呼び止めたのだ。そんなこともわからぬのか?」

一瞬殴ってやろうかという衝動に駆られたが、
この終夜の独特のペースには、そんな毒気も削がれてしまうのが不思議である。

「で?用件は?」
「そうだ、そなたに渡すものがあるのだ。さぁ手を出すのだ」

寅之助が普通に手を差し出すと、
違う。そうではない!と言って手の平を向けてきた。
わけがわからず同じように手をだすと、ピッタリと手の平を重ね、

「おててのしわとしわを合わせて、なーむー」

ドカッ!!
鐘の音ではなく、終夜の頭上に寅之助の一撃が炸裂した。

「テメェは何がしたいんだよ!!」
「もうちょっと手加減をしてくれてもよいではないか…。
 ちょっとした『ゆーもあ』を解らないようではチームの『へっど』にはなれぬぞ!」
「また訳のわからねぇことを…。
 あー、はいはい。で、マジでふざけたかっただけとは言わねぇよな!?」

ずいっと睨みをきかせながら詰め寄ると、
終夜は1通の手紙を差し出しこう言った。

「これを怪しげな人物から寅之助へとあずかっておる」

怪しげな人物から受け取ったということ自体が既に十分怪しいのだが、
中身を見るとより一層怪しさが増した内容になっていた。
その内容とは、

“貴様の女は預かった!
 返して欲しくば、指定された場所まで若頭1人で来い!”

という内容で、ご丁寧に地図まで書いてあるのだが、
その指定された場所というのが…

(これってアイツの隠れ家じゃねーか…)

「な…なんて書いてあったのだ!?」

珍しくテンション高めで絡んでくるところも怪しい。

「お嬢が怪しいヤツに連れ去られたらしい。
 返して欲しくば一人で来いだと」
「なに!?それは急いで行かねばならぬではないか!!
 さぁ寅之助!今から行って撫子を助けてくるのだ!!」
「…………」
「どうしたのだ寅之助!早く行かぬか!!
 今頃撫子は辛い想いをして泣いているだろうに…およよよ…」

明らかにコイツはかんでるな…と確信はしたものの、
指定された場所にいかないことには話が進まないらしい。
はぁ…と重いため息をついた寅之助は

「んじゃ、ちょっくらお嬢を助けてくんわ」

と言って、指定された場所…
そう…『理一郎の隠れ家』へ向かうことにした。

寅之助が見えなくなった頃を見計らって、
殿先生!と楓が現れ、バチン!と終夜とハイタッチをした。

「若、うまく騙されてくれたっスね!!」
「うぬ。この私の並外れた演技力の賜物だな!!」

寅之助に気づかれていたとは露知らず、
作戦が成功したものだと喜んでいる二人の怪しげな笑い声がこだましていた…。





(…にしてもアイツら一体何考えてんだ?)

わけがわからないまま、指定された場所に到着すると、
ご丁寧に鍵もちゃんと開けられた状態になっていた。
念のため警戒しつつそっと部屋の中を覗き込むと、
椅子に縛り付けられていた撫子が目に飛び込んできた。

「お嬢!!!!」

扉をバンッ!と開け放ち、
勢いよく飛び込んだ。
その際に何かを足に引っ掛けたようで、
パンッという音と共にサイドからクラッカーが鳴り響いたかと思ったら、

“誕生日おめでとう!若!!”

と汚い字で書かれた垂れ幕が降って来た。

「そうか…今日は…」

誕生日―――自分には意味がないものだと思っていたから気にも留めていなかった。
しばしその場に立ち尽くしていた寅之助は、
ハッと撫子のことを思い出して駆けつけると、
撫子の首にはリボンが巻かれ、
ご丁寧に『PRESENT FOR YOU』と書かれたメッセージカードまでついている。
クッと笑みがこぼれると、
椅子にぐるぐる巻きに縛られ、
かつ喋らないように猿轡をさせられた撫子にキッと睨まれた。

猿轡をはずしてやりると塞き止められていた川が流れるように撫子は話し始めた。

「…っちょっとなんなの楓達!?
 いきなり来たかと思えばココに連れてこられるわ、
 椅子に縛りつけられるは…!」
「お嬢、ちょっと黙れ」
「だってトラ!私は今夜の為に腕によりをかけてご飯を作ってたのよ!?
 それもまだ途中だし…。
 そりゃぁみんなでトラを祝おうと言ったのは私だけど、
 なんで私がこんな仕打ちを…!?!?」
「……いいから黙れ。キンキンうるせぇんだよ…」

怒りが抑えきれない撫子のマシンガントークを耳元で聞いていた寅之助は、
強引に唇を奪うことで撫子をだまらせた。
ズルイ…と小さな声でつぶやき、
顔を赤らめながらうつむく撫子の顔を満足気に伺う。
縄を解き、撫子を解放させると、
あ、撫子は寅之助の方を向きこう言った。

「トラ、ちょっと手を出して」

さっきと全く同じ光景。
今度こそ本来渡されるべきだったものが渡されるのかと、
先ほどと同じように手の平を撫子の方へと向ける。
すると撫子は寅之助の手の平に自分の手の平を重ねる。

「!?」

まさかの終夜との同じ行動にさすがの寅之助も言葉がでない。
しかし、撫子から出た言葉は

「終夜がこうすればわかるって言っていたわ。
 “幸せの形”ですって。なんのことかしら…?」
「………撫子…」

寅之助は合わせていた手を…指をすべらせ互いに絡ませる。
そしてその手をクイッと引っ張り、
撫子ごと後ろにあったベッドに倒れ込んだ。

「キャッ!!」
「……………」

いきなりの寅之助の行動に撫子の鼓動は早鐘を打つ。
そっと寅之助を見上げると、彼はつないだ手を見つめていた。
ドキドキしている撫子とはうらはらに、とても落ち着いた声で寅之助が話しだす。

「オレは幸せとは縁遠いヤツだと思ってた。
 オレの周りには親らしくない親と、
 敵意を向けてくるやつ。ビビッって寄り付かないヤツ
 楓なんかだってオレがキレたらいつ離れていくかわかんねぇ…。
 でもお嬢…あんただけはオレが何したって離れていかなかったよな」

繋いだ手を見つめながら寅之助は続ける

「案外近くにあったんだな、“幸せ”って。
 こうしてお互いのぬくもりを感じる。
 それだけで満たされる。
 それを気づかせてくれたのは撫子、お前だったんだな」

じっと聞いていた撫子はギュッと手を握り締め

「私だけじゃないわ。
 私はトラに気づかせるきっかけを与えただけ。
 終夜にだって、楓にだって、トラは必要とされている人なのよ?
 ……もちろん私にとっても。
 トラ。誕生日おめでとう。生まれて来てくれてありがとう」

撫子は上半身を起こし、自ら寅之助へと口づけをおとした。

―生まれてきてくれてありがとう―

一筋の涙が伝う。
その涙に撫子がキスをする。
涙を流したのはいつぶりだろう。
たまらなく撫子をギュッと抱きしめる。

「サンキュ…」

撫子の顔が思わずほころぶ。
寅之助から初めて聞いた感謝の言葉。
愛しい人の心にやっと触れられた気がした。

「大好きよ、トラ」




END




後日、その後の話をちょこっと書きたいなーと思ってますvv
スポンサーサイト

| CZ | 23:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。